ストレスへの対処行動として、「直面化」「逃避」「自己コントロール」「問題解決」
などに分類できます。
「問題解決型対処」
ストレッサーに対して具体的な問題解決を行い、対処します。問題解決型対処は、
その問題が対処可能であると思われる場合によく用いられます。
「情動処理型対処」
悲しみ、不安、怒りなどを周囲の人に聞いてもらい、自分の感情を発散することで
ストレスの軽減を試みる場合と、感情を自分の中に押し込めてじっと耐えることで
ストレスに対処する場合があります。
多くの場合、感情を発散する方が精神的,身体的に健康な状態でいられることが
知られています。
「認知的処理型対処」
直面している問題に対する見方を変える対処法です。問題が自分にとって困難だと
認知されると、それだけで大きなストレスになります。
したがって、このストレスを軽減するために、問題から心理的に距離をとってみる、
問題の良い側面に目を向けるなどして対処します。
「社会的支援型対処」
家族、友人、上司、同僚、相談窓口など、自分の周囲の人や機関に相談することで
問題に対処する方法です。相談することによって問題への具体的な対処法が見つかる
こともありますし、自分の認知が変化することもあります。また、人に話しただけで
気持ちが軽くなり、それだけで問題が解決することもあります。